いい日旅立ち7
さて、トロント行きの「ザ・カナディアン」は夜も更けてからヴァンクーヴァーを発車する。
バンプ経由の時代は、もっと早い時間に発車していたが、ぐっと遅い時間に改められた。
ロッキー山脈の迫力ある山越えを、翌日の明るい時間帯になるべく長く見てもらおうとの配慮によるものだろうか。
以前は、特に冬場となると一番見たい景観が闇の中という状態だったから、これは旅客にとってはありがたい。
翌朝、目を覚ますと列車はカムループス付近を走っている。
早くもロッキーに入り込んだのである。
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さて、トロント行きの「ザ・カナディアン」は夜も更けてからヴァンクーヴァーを発車する。
バンプ経由の時代は、もっと早い時間に発車していたが、ぐっと遅い時間に改められた。
ロッキー山脈の迫力ある山越えを、翌日の明るい時間帯になるべく長く見てもらおうとの配慮によるものだろうか。
以前は、特に冬場となると一番見たい景観が闇の中という状態だったから、これは旅客にとってはありがたい。
翌朝、目を覚ますと列車はカムループス付近を走っている。
早くもロッキーに入り込んだのである。
ここからおよそ850kmの地点の、カナダ最大の国立公園の基地ジャスパーまでは時間にして12時間以上。
この間、ミエッテ川が蛇行しながら線路に付きしたがうロブソン山を眺めた後、鏡のように湖面が澄んだムース湖が右手に現われ、イエローヘッド峠を越える。
ほどなくイエローヘッド湖が車窓に流れる。
ジャスパーを出ると、今度は流れがアサバスタ川に変わり、流れに沿ったジャスパー湖が右手に現われる。
そして、その向こうにミエット連峰が雀えているのが望める。
ほどなくカナディアン・ロッキーの東側の入口、その名もずばりエントランスの町に入る。
列車はぐんぐん高度を下げ、やがて大平原へと下り立つ。